最近発売された『自民党総裁選 権力に憑かれた亡者たち』(奥島貞雄著、中央公論新社)が話題となっています。
私も指導を受けた自民党の先輩職員で、幹事長室勤務が長く、幹事長室長として田中角栄氏から加藤紘一氏までの22人に支えた経験の持ち主です。
その奥島さんが、今回2冊目の本を出したのです。いろいろな面で非常に参考になりました。
その中で、剛腕・小沢一郎氏の事が書かれていましたので、以下、関連箇所をかきだしました。
今日は、本文からで、明日は、あとがきを紹介します。
・156~159頁
(略)
小沢幹事長は、この時四十七歳。奇(く)しくも田中角栄が初めて幹事長になったのと同じ年齢だった。(略)
幹事長時代に間近で見た、小沢の「問題行動」のうち一つだけ紹介しておこう。(略)
1月24日、自民党は定期党大会を開催する。前日には、その大会に向けた全国幹事長会議が開かれる手はずになっていた。名称通り、全都道府県連の幹事長が一堂に会する重要な会議である。ところが、開始時刻が迫っているのに、肝心の小沢がなかなか姿を見せない。自宅に電話すると「幹事長は高熱のため、急に出席できなくなりました」という返事だった。だが、来られない理由が「高熱」などでないことは私にはわかっていた。幹事長の番記者から、昨夜小沢が酩酊(めいてい)して帰宅したことを聞かされていたからだ。忙しい時期に幹事長会議をセットした事務方の苦労も知らずに「酩酊だと! ふざけるな」。二日酔いで、この重要な時期に自らが招集した全国会議を(すっぽかすとは何様のつもりだ。集まってくれた全国の幹事長に欠席をどう説明する気だ! 日頃はさもわかったように 「日本は平和ボケ」と発言している。言っていることとやっていることが違うじゃないか! いったい小沢とは何者なのだろうと、心底、沸々と怒りがこみ上げてきたものだ。
述べたように、これは「一つの例」に過ぎない。彼ほど行動や発言に裏表のある人間を、私は知らない。
平成3年4月の統一地方選挙で、小沢は政治人生初といっていい挫折を味わう。東京都知事選挙で、自民党東京都連が推薦した現職の鈴木俊一(すずきしゅんいち)ではなく、強引に元NHKニュースキャスターの磯村尚徳(いそむらひさのり)を推薦し、党本部と都連の“分裂ねじれ選挙”にした挙句、大敗北を喫するのである。鈴木に難色を示す公明党を取り込みたい一心の行動であったが、剛腕も民意にはかなわなかった。この責任を取って小沢は幹事長を辞任する。
「選挙に強い」という小沢評だが、このときの都知事選挙でその片鱗を見た。アポイントなしで片端から企業・団体回りをするのである。相手の社長が不在でも気にせず、何度も担当者に頭を下げるのである。相手は自民党の幹事長が突然来社した、と心中パニックを起こしているはずである。社長がいてもいなくても訪問された企業・団体は感激する。小沢は行く先々で頭を下げ、票の掘り起こしをしていくのである。「ああ、これは角さん直伝だな・・・・・・」と小沢に従う私たちは思った。平成18(2006)年4月、民主党候補が衆議院千葉7区の補欠選挙で当選したが、そこには小沢のこうした票起こしがあったはずだ。演説を嫌う小沢らしいやり方ではあるが、政見を示さないこういう方法ははたして正しいやり方なのかとは思う。
私も指導を受けた自民党の先輩職員で、幹事長室勤務が長く、幹事長室長として田中角栄氏から加藤紘一氏までの22人に支えた経験の持ち主です。
その奥島さんが、今回2冊目の本を出したのです。いろいろな面で非常に参考になりました。
その中で、剛腕・小沢一郎氏の事が書かれていましたので、以下、関連箇所をかきだしました。
今日は、本文からで、明日は、あとがきを紹介します。
・156~159頁
(略)
小沢幹事長は、この時四十七歳。奇(く)しくも田中角栄が初めて幹事長になったのと同じ年齢だった。(略)
幹事長時代に間近で見た、小沢の「問題行動」のうち一つだけ紹介しておこう。(略)
1月24日、自民党は定期党大会を開催する。前日には、その大会に向けた全国幹事長会議が開かれる手はずになっていた。名称通り、全都道府県連の幹事長が一堂に会する重要な会議である。ところが、開始時刻が迫っているのに、肝心の小沢がなかなか姿を見せない。自宅に電話すると「幹事長は高熱のため、急に出席できなくなりました」という返事だった。だが、来られない理由が「高熱」などでないことは私にはわかっていた。幹事長の番記者から、昨夜小沢が酩酊(めいてい)して帰宅したことを聞かされていたからだ。忙しい時期に幹事長会議をセットした事務方の苦労も知らずに「酩酊だと! ふざけるな」。二日酔いで、この重要な時期に自らが招集した全国会議を(すっぽかすとは何様のつもりだ。集まってくれた全国の幹事長に欠席をどう説明する気だ! 日頃はさもわかったように 「日本は平和ボケ」と発言している。言っていることとやっていることが違うじゃないか! いったい小沢とは何者なのだろうと、心底、沸々と怒りがこみ上げてきたものだ。
述べたように、これは「一つの例」に過ぎない。彼ほど行動や発言に裏表のある人間を、私は知らない。
平成3年4月の統一地方選挙で、小沢は政治人生初といっていい挫折を味わう。東京都知事選挙で、自民党東京都連が推薦した現職の鈴木俊一(すずきしゅんいち)ではなく、強引に元NHKニュースキャスターの磯村尚徳(いそむらひさのり)を推薦し、党本部と都連の“分裂ねじれ選挙”にした挙句、大敗北を喫するのである。鈴木に難色を示す公明党を取り込みたい一心の行動であったが、剛腕も民意にはかなわなかった。この責任を取って小沢は幹事長を辞任する。
「選挙に強い」という小沢評だが、このときの都知事選挙でその片鱗を見た。アポイントなしで片端から企業・団体回りをするのである。相手の社長が不在でも気にせず、何度も担当者に頭を下げるのである。相手は自民党の幹事長が突然来社した、と心中パニックを起こしているはずである。社長がいてもいなくても訪問された企業・団体は感激する。小沢は行く先々で頭を下げ、票の掘り起こしをしていくのである。「ああ、これは角さん直伝だな・・・・・・」と小沢に従う私たちは思った。平成18(2006)年4月、民主党候補が衆議院千葉7区の補欠選挙で当選したが、そこには小沢のこうした票起こしがあったはずだ。演説を嫌う小沢らしいやり方ではあるが、政見を示さないこういう方法ははたして正しいやり方なのかとは思う。
今朝の東京新聞(8月24日)などに「民主・社民、「参院選統一候補」で合意」といった記事がでていました。
民主党は23日、社民党との幹事長会談で、来夏の参院選の一人区(定数1の選挙区)で統一候補を擁立するため、調整に入ることで正式に合意した。(略)
ただ、実現にはハードルも高い。
社民党の福島瑞穂党首は記者会見で、民主党との候補者調整に関し「教育基本法改正、憲法改正に賛成する人は応援できない」と強調した。
民主党は先の通常国会に独自の教育基本法改正案を提出し、改憲にも賛成する。両党の基本政策の乖離(かいり)を克服するのは容易ではない。
(略)
以上のことで分かるのは、民主と社民は、選挙協力ができたとしたら、
それは、政策抜きであるということです。
民主党は、どんな政権を目指すのか、考え方を示さないのが特徴で、それって大問題です。
民主党は23日、社民党との幹事長会談で、来夏の参院選の一人区(定数1の選挙区)で統一候補を擁立するため、調整に入ることで正式に合意した。(略)
ただ、実現にはハードルも高い。
社民党の福島瑞穂党首は記者会見で、民主党との候補者調整に関し「教育基本法改正、憲法改正に賛成する人は応援できない」と強調した。
民主党は先の通常国会に独自の教育基本法改正案を提出し、改憲にも賛成する。両党の基本政策の乖離(かいり)を克服するのは容易ではない。
(略)
以上のことで分かるのは、民主と社民は、選挙協力ができたとしたら、
それは、政策抜きであるということです。
民主党は、どんな政権を目指すのか、考え方を示さないのが特徴で、それって大問題です。
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